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2019/12/21

行政をハックし、行政データをオープンにしてみようとした結果 - 2019年の取組みと今後の展望

この記事は CAMPHOR- Advent Calendar 2019 21日目の記事です。
半年くらい前になりますが、Civic Tech Forumというシビックテックのイベントで登壇しました。




話した内容は
・派遣会社の情報を厚生労働省に情報公開請求したことがキッカケで、行政や自治体が保有している色んな情報の在り処を調べるようになった
・実際に情報公開請求すると、自治体によってデータの項目がバラバラだったり、ファイル形式もバラバラ
・エリアをまたいで欲しい情報をみんなが得られるようにするために、データ項目とファイル形式を揃えて一覧で見られるようにしたい(下図)
というもの。




このときに話した構想を形にするべく、半年間かけて試行錯誤してきました。今日はこの半年間で取り組んだことを書こうと思います。
(文章が多少雑多な感じになってます、ご容赦を🙏)


目次

・2019年に取り組んだこと
・オープンデータ基盤を作る過程でわかったこと
・自治体職員さんがもってる課題感
・この先やっていきたいこと
・さいごに


2019年に取り組んだこと


オープンデータ基盤は、Civic Tech Forum前の6月頃から少しずつ作り始めていたものの、本格的に取り組み始めたのは7月に入ってから。
データ基盤を作るにあたり、大まかには、以下の通り業務を設計・構築すればよいのではと考えました。




大まかな業務の流れ


①データを保有している自治体部署を特定する

全国には都道府県・市区町村合わせて約1800の自治体が存在します。組織構成や部署名は様々なので、1件1件原課(担当部署)の整理をする必要があるため、これを黙々とやる。


②申請書を生成し郵送する

申請書雛形に必要事項を入力するGoogle Apps Scriptのプログラムを作り、申請書PDFを自動生成します。
また、日本郵政株式会社が運営するWebレターというサービスのAPIを使って、PDFを各自治体の部署の宛先へ自動郵送するシステムを開発しました。このシステムを使ってAPIリクエストの送信すると、郵便局の人がPDFを印刷し、封筒に入れて切手を貼り、設定した宛先へ郵送してくれます。※既にオープンデータとして公開されている場合は、もちろん申請書は送らずデータダウンロードする


③自治体からの問い合わせをFAQに従い回答する

情報公開請求の申請書には、電話番号の記載は求められますが、メールアドレスの記載欄がないことが多く、申請内容についての自治体からの問い合わせは基本的に電話ベースになります。
僕は平日サラリーマンをやっており、この取組みはプライベートでやっているので、全国の自治体さんからの電話を受けきれるはずもなく、電話対応専門のスタッフさんを雇って想定FAQに従い対応してもらうことにしました。


④納付作業をする

自治体とのQAが終わり、情報公開請求の開示決定通知書(請求したデータを開示するよー。手数料xx円だよ、という内容)が届いたら、その通知内容に従い、手数料などの納付作業をします。


⑤自治体からもらったデータを整備する

自治体からもらうデータの形式は、紙・PDF・Excel・CSVが大半です。
・紙の場合→スキャナにかけた後にOCR&パースしCSVに
・PDFの場合→パースしCSVに
をした後、各CSVファイルのカラム名寄せとデータ加工(電話番号に市外局番をつける、和暦→西暦など)をします。


⑥ここまで完了して、データベース構築、という流れです。
以上①〜⑥を、行政文書(飲食店営業に関する情報、病院の情報、保育園etc.)の種類の数だけ実行するというのを定期的(月に1回ペース)に繰り返す、というのを始めています。
ちなみに、データは例えばこんな感じでデータが見られます。





オープンデータ基盤を作る過程でわかったこと


さら〜っと全体の流れを書いてしまいましたが、正直に言ってかなり大変でしたw
ただ、この一連の業務設計や自治体職員さんとのやり取りを通じて、色々なことがわかってきました。

①情報公開とは別に情報提供という制度がある

自治体への情報公開請求は、各自治体が定める情報公開条例に基づき実施することができます。一方、情報提供は自治体が条例に基づかない業務として実施しているもので、市民からのデータ提供依頼が多いものについて、個別にルールを整備して受け付けているものです。
情報公開請求は条例に基づく制度であり、全ての自治体ホームページ上に掲載されていますが、情報提供はホームページ上には案内が掲載されていないことが多く、殆どの場合は、情報公開請求をしてみたら「それについては情報提供で対応している」と回答をもらって初めて分かるものです。
ちなみに情報提供は、自治体から指定される書式の書類で申請する必要がありますが、書類の雛形がホームページ上に存在せず、担当部署を特定し、個別に問い合わせないといけないケースが殆どです。


②自治体が指定する書式でないと情報公開請求を受け付けられない自治体がそれなりにある

今回の取り組みをするにあたり、全国の情報公開条例の条文にひと通り目を通し、申請時に必要な項目(申請者の氏名や連絡先、申請内容など)は微妙に自治体により異なることがわかったので、和集合になるように項目を網羅した情報公開請求書の雛形を作成しました。
ただ、自治体によっては、条例の施行細則等で書式を定めているケースがあり、細則違反になるので、こちらで作成した雛形では受け付けられないと回答をもらいました。
ちなみに、僕が情報公開請求をした自治体のうち31%が指定の書式でないと請求を受け付けない、というものでした。


③紙やPDFでデータ提供されるケースがある

データは、紙やPDFでしか提供してもらえない自治体もそれなりにあります。紙やPDFとはいっても、元々表形式の電子ファイルだったのでは?と思われるものが多かったので、なぜCSVなどで提供できないかを聞いてみると、

・紙でしか提供できない(ex.東京都目黒区)
→特定PCからしかアクセスできない台帳システムを使っており、そのPCからのデータ持ち出しができない
→情報漏えいを恐れた結果、「ネットワークに繋がっていないPCで管理するのがベスト」と考えている

・PDFでしか提供できない(ex.東京都新宿区)
→担当者がデータ改ざんの恐れがあるためPDFでしか開示できないと考えている

という理由が多いことが分かりました。




④自治体独自のルールがある

基本的には、少なくとも指定の情報公開・情報提供の申請書を使えば問題なく申請が可能なことが多いのですが、たまーに独自ルールを設けている自治体もあります。例えば、


・なぜか捺印が必要:広島県呉市、茨城県

法人で請求したとしても、個人の「シャチハタ」でOKらしいので、何のために必要なのか全然わかりませんでした...

・条例上市外の事業者から受け付けられない:福島県いわき市

いわき市の情報公開条例は他の自治体とは違い、市外の事業者からの情報公開請求を認めていないとのこと。そこで、いわき市役所に伺い担当者と対面で話したところ、「市内に営業所があればOK」とのことだったので、いわき市に副業でやっている会社のオフィスを作りました。(それでええんか・・・という気もするけど)


・データのbyte数課金:神奈川県横須賀市

横須賀市は特殊で、情報公開請求すると電子ファイルでのデータ提供をしてもらえますが、その電子ファイルの容量に応じて、1バイト1円という手数料がかかります。

・手数料がめちゃくちゃ高い:東京都中野区

例えば中野区が営業を許可している食品営業事業者は区内に約6,000件あるのですが、1件請求するたびに300円かかるとのこと。つまり、全部オープンにするのに約180万円かかる・・・!(実際に届いた納付書👇)


自治体職員さんがもってる課題感


2019年は、都道府県や市区町村の職員さんと本当にたくさんお話をしました。
その中で、データ公開・オープンデータに取り組めていないという課題感を持ってる職員さんはとても多いと分かりました。例えば、大阪府枚方市では、情報公開請求で台帳データを開示するたびに個人事業主の住所や電話番号が入ってないか(個人情報に該当するので)を目検チェックするので時間がかかる、と仰っていたり。
あるいは前述のいわき市役所を訪問した時だと、担当のおっちゃんが「うちは条例で決まってるから市外には出せないけど、隣の郡山市はデータの公開とか進んでてスゴイんよ」ってボソッと仰っていたり。
その課題の根っこにあるのは、自治体業務やシステムの課題、あるいは縦割りだからこそ自ら旗を振れないことだったりするのかも、と思っています。

もちろん課題感を持って、なんとかしたいと考えている職員さんもたくさんいます。
こういう取り組みをしているせいか、最近は、いくつかの自治体の職員さんから、どんなデータをどういう形式で公開していくとよさそうか、オープンデータ推進にあたり職員をどう動機づけしていくか、の相談をもらうようになり、コンサルティング、研修という形で自分のナレッジを提供させていただくようになりました。


この先やっていきたいこと


まず、許認可系のデータについては、先程書いた手順で全てデータベース化していき、スナップショットとして見られるように運用を安定化します。

その上で目指したいのは、企業や市民がほしい情報にたどり着くためのサービスを作るために、データを活用した支援をやっていきたいと考えています。特定分野のデータを使ってWeb上で閲覧できるようなサイトを作ることも考えたのですが、それよりはみんなが見たい・扱いたいデータをもっと使いやすくする、ということに興味があります。

また、データ基盤運用にかかるコストは最低限なんとかできる前提で、非商用・学生向けには無償でデータ基盤を提供したい(実際に進める場合乗り越えないといけない問題はあるのですが…)。
理由は2つ。僕自身、学生時代に経済学をやっていて、研究に使えるビッグデータがあまりなく、もどかしい思いをした経験があるので、(いまは昔よりもデータにアクセスしやすい時代だとは思うけど)自由に使えるデータとして提供したい。
もう1つは、世の中をより良くしたいと思うなら、みんなで解決したほうが早いと考えているから。僕はデータ前処理の専門家ではないし、今自前でやっている名寄せやデータ加工はもっとうまいやり方があるはず。整備したデータも自分一人で触っていても良い分析アウトプットは産まれないので、みんなで処理を改善したり、データを使った分析・モデリングができるようなオンラインコミュニティを作りたいと思っています。


さいごに


この取り組みは勿論1人ではできなくて、色んな人に助けてもらいながら進めています。
自治体からの問い合わせ対応や納付作業をやってくれているスタッフさんは勿論、twitterに投稿したことがキッカケで膨大な紙のスキャンやPDFパースの検証を手伝ってもらったり、最近はbosyuや知り合いづてで出会ったディレクター・エンジニアさんが本格的にチームにJoinしてくれて、少しチームらしい感じになってきました。

でも、まだまだ、やりたいことをやりたいスピードでできてない状態です。興味を持ってくださった方はぜひいつでも@watamboまでご連絡ください!!

また、データ提供をご要望の企業様、サービス運営者様がいらっしゃればぜひお声がけください。


行政をハックし、行政データをオープンにして、世界をより良くしていきたい。

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2019/09/15

「東京都オープンデータカタログサイト」にオープンデータ化要望があったデータ

東京都オープンデータカタログサイトという、東京都が運営するオープンデータのカタログサイトがあります。CKANベースでできており、現時点で1900件ほどのデータセットが公開されています。


このサイトを利用している人たちが、どのようなデータをほしいと考えているのかを把握したいと思い、サイト内にある「リクエストボックス」に来ているオープンデータ関連の要望の一覧について、東京都に問い合わせたところ、一覧をいただけたので公開します。

[Google Drive]東京都オープンデータカタログ_リクエスト一覧


上記にもある通り、
・都営バスのデータを標準的なバス情報フォーマットで公開してほしい
・「東京の土地利用 平成28年東京都区部」のローデータ
・東京都23区の自治体毎の日影規制についての解説および日影規制区域の指定状況(指定されている面積ha)とその区域が分かる図面

など、交通系、都市計画系のデータ開示の要望があることがわかりました。
ただ、そもそものリクエスト件数が少ないですねー。。あまり見られていない/活用されていないサイトなのかなあ。


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2019/06/29

Civic Tech Forum 2019で「行政をハックし、行政データをオープンにしてみようとした結果」というタイトルで登壇しました。


先日も投稿しましたが、今日6月29日(土)に開催されたCivic Tech Forum 2019にスピーカーとして登壇してきました。

資料をSpeakerDeckにアップしたので、お時間あるときに見ていただけると嬉しいです。



お伝えしたかったことは、
・行政・自治体が思ってる以上に、行政が保有するデータには価値がある
・いったんデータ出してくれれば、民間はエンジニアリングでなんとか使える状態にするので、自治体は「とりあえずデータを公開する」を目標に動いてほしい
・それでも出せないという理由があるならそれは一緒に課題を解決したい!

ということです。

登壇後、中央官庁、自治体、あるいは民間で行政データを活用したサービス開発に携わっている多くの方にお声がけいただきました。

グラレコも描いてもらいました!
実物はこんなシュッとしてませんけど笑、うれしいです!


あと、CTFのハッシュタグで最もRT・イイねが多かったということで大賞も受賞しました。ありがとうございます!



当日見に来てくださった皆さま、運営スタッフの皆さま、ありがとうございました!
引き続き情報交換させていただけるとうれしいです。

スライドにも記載していますが、この取り組みを一緒に進めてくれる人も募集中です。



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2019/06/06

Civic Tech Forum 2019に「行政をハックし、行政データをオープンにしてみようとした結果」というタイトルで講演します



6/29(土)にCivic Tech Forum 2019というイベントが開催されます。

「集え、全国のシビックテックプレイヤー!」というコンセプトで、全国各地でシビックテックに取り組んでいる方が登壇し講演されるようです。
ありがたいことに、私もスピーカーとして今回登壇することになりました。

国や自治体がもつ各種ドキュメント・データを市民が使いやすい形で整備・公開する、という取り組みをプライベートでやっているのですが、これまでの取り組みと今後の展望についてお話する予定です。


【講演タイトル】
行政をハックし、行政データをオープンにしてみようとした結果
※スピーカー情報:SPEAKERS | CIVIC TECH FORUM 2019

【スケジュール】
プログラム情報:PROGRAM | CIVIC TECH FORUM 2019

【内容】
下記の4点についてお話させて頂く予定です。
1)オープンデータの重要性とそれによって日本社会がどう良くなるか
2)国のオープンデータ活用・データの情報公開請求をやってみて分かったこと(フォーマット・ファイル形式・公開方法が統一されていなくて活用できない/情報公開請求が面倒で分かりづらい・データ形式での公開をしてくれない等)
3)オープンデータが活用されるために必要なことと、課題
4)自分たちが取り組んで行きたいこと

※ハック(Hack)とは、技術(主に情報技術)を利用し違法行為を行うこととであると一般的に認知されていますが、本来は一般的な事柄に関しても「うまくやり抜く・取り組む」などの意味も持っています。ここから、“問題を創造性豊かにスピーディーに解決”するという意味でも使われます。そんな想いも込めて、今回のタイトルに「ハック」という言葉を使っています。


行政・民間の様々なシビックテックな取り組みを知ることのできるイベントです。ぜひ遊びに来てください!


・イベントURL:https://2019.civictechforum.jp/
・チケット申し込みURL(Peatix):https://ctf2019.peatix.com/


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2019/05/19

経産省×Code for Japan主催のイベント「経産省と本気でアジャイル開発をやってみた!制度ナビPJで見えたGovTechのリアルと未来」に参加してきました

昨日は、このまえ投稿した経産省×Code for JapanのGovTechイベントに行ってきました。
イベント開始時点の様子はこんなかんじ。かなり沢山の方が参加されていました。



プログラムはこんな流れでした。

1.Code for Japan紹介(Code for Japan代表理事 関 治之さん)
2.経産省DXの取り組み(経済産業省情報プロジェクト室 室長補佐 吉田 泰己さん)
3.制度ナビPJ紹介&デモンストレーション(経済産業省中小企業庁 松原 匠さん)
4.民間から見た行政のサービス開発(ギルドワークス株式会社 代表取締役 市谷 聡啓さん)
5.民間による行政サービスのアジャイル開発(株式会社グラファー 代表取締役 石井 大地さん)

1.Code for Japan紹介(Code for Japan代表理事 関 治之さん)

・モチベーション
行政内のアジャイル開発の実践知を広く伝えることで多くのチャレンジが生まれて欲しい

・CFJとは?
https://www.code4japan.org/
データアカデミー(行政のデータリテラシー向上)とアジャイル開発推進に取り組んでいる

・なぜ行政でアジャイルが必要か?
✓最初から完璧な仕様はかけない
✓プロジェクト失敗リスク大
✓プロセスのモジュール化とアジリティの獲得


1.5.スマート公共サービス官民協議会から(New Stories代表 太田直樹さん)

・未来投資会議 産官協議会
政府の基本戦略の出発点であり、将来成長に資する分野投資についての大枠を決めている。
なぜGovTechが重要か→http://kozatori7.hatenablog.com/entry/2019/04/17/103136

・LGWAN問題
概要はこちら
行政システムをインターネットから分離したために、パブリッククラウドの利用が進まず、外部サービスとの連携は生まれにくい。

・GovTechの兆し
会津若松市は、行政サービスの利用者DBを民間サービスと共有する(会津若松プラス)ことでサービスの充実化を図る
4919は民間からもデータ集めてオープンデータを育てるという動き
⇒これらの動きを受け、自治体向けアプリマーケットを構想中


2.経産省DX室の取り組み(経済産業省情報プロジェクト室 室長補佐 吉田 泰己さん)

・問題意識
行政サービスと民間サービスのクオリティ差が大きい
→DXでやること
✓国民・事業者にとって便利な行政サービスの実現
✓職員の効率的・効果的な業務の実現

・ユーザー中心の行政サービスへの移行
ユーザー視点でサービスデザイン×ユーザニーズに対応した開発×EBPM
⇒良いUXを提供することでデータを集める→そのデータを元にUXを改善していくというのをやりたい

・経緯
2018年7月にDXオフィス立ち上げ
→行政官はITリテラシーがないので民間のIT人材を登用し推進

・具体的な取り組み
法人デジタルプラットフォーム構想

・法人インフォを作った。他行政データを紐づけたり、API提供したりを進めている
・gBizIDにより、行政サービスへのログインを簡易に。
・補助金フローを改革。jGrants電子化(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dgov/dai3/siryou3.pdf)

→今年度:中小起業支援プラットフォームの構築
・中小企業個々にパーソナライズされた支援をしたい


・目指す方向性
✓行政サービスが社会に溶け込んだ世界
✓サービスデザイン思考とアーキ思考の両立
✓行政描けるtechを実現するエコシステム


3.制度ナビPJ紹介&デモンストレーション(経済産業省中小企業庁 松原 匠さん)

・体制
中小企業庁+DX室+CFJ+ギルドワークス

・「制度ナビ」とは?
補助金情報を取得できるアプリ
なぜ作ったのか?→中小企業庁でも適切な支援制度を探せる気がしなかったから

・従来、補助金はどのように検索されていたのか?
ガイドブック(通称「茶本」)による検索
ミラサポの施策マップ→最初に地図から検索するけど、地域と国両方の補助金をまとめて探せない
→ただ、改めてユーザーのニーズを言語化すると「お金がもらえればOK」というもの。
→ユーザー目線のアプリ開発をしたいと思い、アジャイル開発をはじめた。

・やってみてよかったこと
インセプションデッキつくって方向性整理
中小企業訪問してUTしてUI改善
機能ごとの深い議論

・直面した3つの制度問題
1)定義問題
中小企業の定義は制度や法律で違う。さらに、創業者や業種、先進的などの単語→ルールブック上は書いてないけど補助金の説明会で分かるものとかがある

2)補助金リテラシー問題
交付要綱が分厚すぎるので読みきれない(80ページくらい)。
ルールも複雑(悪用されないように)。
毎年変わる(※毎年変わるのは「役所として何か新しいものを作らなければ」という使命感もあり)

3)データ問題(1番重要)
アプリの実証に使える補助金制度のデータがなかった。
集めようと思ったら形式とかがバラバラだったり、外部事業者へ委託しているために電子データが役所に存在しないというケースが頻発。


・今後どうしていくのか?
✓行政の中の人が上記問題を意識する
✓利用者側(市民)もこれが不便なことなのだと気付き、訴えていく
→DXの取り組みをキッカケにみんなで変えていきたい


4.民間から見た行政のサービス開発(ギルドワークス株式会社 代表取締役 市谷 聡啓さん)




・出発点
「ミラサポをアジャイル開発でリニューアルしたい」という要望をもらう
→アジャイル開発は銀の弾丸ではない。したがって、アジャイル開発の意義を認識合わせ。経産省側の期待に合っているのか?をすり合わせ
→価値探索をプロジェクト活動に組み込むことに。
→価値探索の結果:ユーザーである中小企業は「その補助金が自分が使えるものか分からない」→探さないUXを志向

・直面した課題=プロダクトの全体感欠如
ミラサポ、制度ナビ、事例ナビという関連する行政サービスが複数あり、それぞれで担当組織が分かれてしまったことでスケジュール不整合

・データの境界は組織の境界問題
支援策のデータ的更新が容易じゃない
データの更新が時間かかりすぎる

⇒結果、サイトは一般公開しないという判断をした
→今後、具体的には3アプリ合同でユーザーテストをやり、改めて価値探索をする。


5.民間による行政サービスのアジャイル開発(株式会社グラファー 代表取締役 石井 大地さん)

200兆円:国内の人件費総額
⇒10兆円:行政手続きに関する業務で企業が負担している人件費=取りに行きたいマーケット
→市民が求める行政サービスを民間で作ればよいという発想で、
・Graffer法人証明書請求
・Grafferフォーム
を提供。最近は、自治体公式の手続きガイドというサービスも提供を始めた。

これらを3.5人で開発しているとのこと。
スピード感がすごい...!
※Grafferさんについては、以前ブログでも取り上げさせていただきました。もしよろしければどうぞ→オープンデータを活用したサービス事例


さいごに。イベント全体を通じて

行政の中の人が具体的な失敗例や課題を話してくださる場はなかなかないので貴重な機会でした。
「自分にぴったりな補助金が見つかる」を実現すべく試行錯誤した過程を赤裸々に話してくださった中小企業庁×ギルドワークスさんの話、テクノロジーをフル活用して市民に使われる手続サービスを作り行政を変えようとしてるグラファーさんの話、どちらも面白かったです。
最後のパネルトークでもありましたが、中の人が行政課題をオープンにしていくことが、民間から何ができるのかを考えるキッカケになるし、他省庁・自治体をオープンにしていくことにもなるはず。
次回以降の継続的な開催を期待しています!


その他(参考までに、当日の様子)

・slido
https://app2.sli.do/event/4uczrmez/live/questions

・twitterハッシュタグ
#GovTechJP


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2019/05/06

オープンデータを活用したサービス事例

プライベートで、国や自治体のデータを市民や民間事業者が使いやすいよう公開していく取り組みをしています。
今日は、オープンデータを活用したサービス事例についてまとめてみようと思います。

目次


1.税金はどこへ行った
2.くらしのてつづき
3.5374(ごみなし)神戸版
4.TAMA Data Visualization [たましん地域経済研究所]
5.GEEO
6.ZAIM
7.WheeLog!
8.(番外編)イーオのごみ分別案内


税金はどこへ行った



・URL:http://spending.jp/
・地域:各地
・概要:
各自治体が公表している予算に関するオープンデータを活用して、個人の税金の一日あたりの支出額を示しています。
私たちは本来であれば支払った税金で望む公共サービスを受ける権利があります。そのためには税金の使われ方を知る事が必要ですが、簡単に知る術がありません。イギリスのWhere Does My Money Go? を参考に、有志によって立ち上げられ、 現在は、多くの有志の人の手によりサイトが立ち上がっています。
・運営:Open Knowledge Foundation Japan


くらしのてつづき



・URL:https://ttzk.graffer.jp/
・地域:各地
・概要:
各自治体のホームページに掲載されている転出入、結婚・出産といった手続きの仕方を自治体をまたいで公開しているサービス。サイト上で質問に答えていくだけで自治体へ提出できる書類を簡単に作成することができます。たとえば戸籍謄本などは、結婚とか数少ないライフイベントでしか使わないものなので発行の方法を知らない人が多いと思いますが、「くらしのてつづき」を見れば手続きの概要とオンライン完結で完了、というのはとてもベンリだとおもいます。
・運営:株式会社グラファー


5374(ごみなし)神戸版


・URL:http://5374.opendatalab.org/
・地域:神戸
・概要:
ごみの分別や出し方等については市民からの問い合わせも多く、市民、行政双方にとって負担に⇒神戸市環境局と協働によりCode for kanazawaが開発したごみ分別アプリ「5374」の神戸版を作製。市が抱えていたごみの分別情報等について公開を進め、民間活力の活用による課題解決を促進。パソコン・スマートフォン・タブレットなどから、地域の収集日、ごみ分別検索などを簡単・手軽に確認できる
・運営:NPO法人コミュニティリンク


TAMA Data Visualization [たましん地域経済研究所]




・URL:https://www.web-tamashin.jp/rire/tdv/
・地域:多摩地域
・概要:
多摩地域や首都圏の様々なデータを可視化し、簡単な操作でグラフや地図上にデータを表示するアプリケーション。いわゆるご当地版RESAS。多摩地域30市町村をひとつの都道府県に見立てたときの多摩の実力を様々な統計データから比較簡単な操作で、多摩地域の特徴や強み、課題などを容易に把握できる。※RESASアプリコンテスト第2回最優秀賞。
・運営:たましん地域経済研究所


GEEO




・URL:https://geeo.otani.co/JPN/
・地域:全国
・概要:
「人口や住宅・土地に関する公的統計」をオープンデータとして活用して、不動産販売価格の予測サービスを提供
・運営:株式会社おたに


ZAIM



・URL:https://zaim.net/
・地域:全国
・概要:
自分が住む地域の医療費控除や給付金制度を知ることができる家計簿アプリ。自治体によって異なる給付金データを集約し、ユーザー情報と照合することで、国や地方自治体からの補助金・給付金の情報を提供。
・運営:株式会社Zaim


WheeLog!



・URL:https://www.wheelog.com/hp/

・地域:全国
・概要:
一次データにオープンデータを利用し、さらにユーザー参加で内容を育てているケース。アプリを起動して車いすで走行すると、GPSでルートを記録するため、車いすが利用できるルートを共有できる。投稿機能もあり、バリアフリー情報や写真なども共有できるユーザー参加型のサービス
・運営:一般社団法人WheeLog


(番外編)イーオのごみ分別案内



・URL:http://www.city.yokohama.lg.jp/shigen/sub-shimin/study-event/chatbot.html
・地域:横浜市
・概要:
※オープンデータではないがデータを活用した市民利便性向上の一例。
燃やすごみに資源物が約15%混入、年間14万人の転入者のいる横浜市で不適正排出が地域課題に。「行政のデータ」×「民間企業のAI技術」により会話形式でごみの分別案内を行うサービスを提供。平成29年度の利用数216万件のうち、コールセンター営業時間外(21時~翌8時)の利用者数が約3割と多様化するライフスタイルへの対応が可能に。
・運営:横浜市循環資源局・NTTドコモ(共同実証実験)


もちろん他にも色々なオープンデータ活用サービスはあるので、また後日他の事例もまとめてみようと思います。

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2019/04/14

どのような情報公開請求がされているのかを調べてみた

国や自治体がもつ各種ドキュメント・データを市民が使いやすい形で整備・公開する、という取り組みをプライベートでやっており、前回は、国や自治体の許認可が必要な事業者(飲食業、旅館業、民泊など)の情報を開示請求した経緯と結果について書きました。(詳細は以前書いた記事「観光庁が民泊事業者をデータベース化し違法物件の排除を始めているそう。23区の民泊の一覧をまとめてみた。」や「旅館業と飲食業の事業者情報についての開示請求をした話」に書いています。)
事業者情報の開示請求をやってみて、「そもそもどのような内容の開示請求をされていることが多いのか?」ということに疑問を持ち、「開示請求の開示請求」をやってみることにしました。

対象としたのは、厚生労働省、国土交通省、そして自分にとって馴染み深い東京都の3つ。「いつ・誰が」「どういう行政文書について開示請求をしたのか」「開示結果はどうだったのか」を請求内容としました。

その結果、わかったのは
・東京都は「情報公開の状況」を組織毎に毎月Web上に公開している。
・厚生労働省と国土交通省は、「情報公開の状況」をWeb上に公開していないが、「開示請求の進行管理表」を内部で作成・管理している。
・厚労省は「開示請求の進行管理表」の開示OK(ただし、後述するように、開示する前に「本当にOPENにしてよいか?」をチェックするのに時間がかかるので全量はまだ開示されていない)
・国交省も「開示請求の進行管理表」の開示OKだが、同じく後述するように、行政文書の保存期間にルールがあり、過去の進行管理表は削除してしまっている。

というものでした。

東京都は「情報公開の状況」を組織毎に毎月Web上に公開している

東京都の情報公開課のご担当者から「組織毎に情報公開の状況を月単位で公開している」旨をご回答いただけました。ただ、そもそも東京都にはどのような組織があり、それぞれのWebページはどれに該当するかが分からなかったのでその旨ご質問したところ、
「東京都の組織図」に表記のある組織が全体像で、その単位で公開されていることを教えていただき、こちらの通り一覧化してもらうことができました。(ご担当者様、丁寧なご回答ありがとうございました!)
・東京都の情報公開請求状況の開示先一覧 - Google Spreadsheets
この内容を踏まえ、「東京都に対し都民(国民)はどのような内容を公開することを求めているのか?」は今後ブログにupしようと思います。


厚労省は「情報公開の状況」をWeb公開していないが、「開示請求の進行管理表」は内部で行政文書として作成している。ただし…

厚労省は「情報公開の状況をWeb等で一般公開していない」とのことでした。ただ、情報公開請求された事案ごとに受付日時、請求元と開示/不開示の結果をまとめた一覧(=開示請求の進行管理表)を作成しているそうで、それであれば開示可能、という回答をもらいました。情報公開の状況が分かるものっぽいぞ…!ということでこちらを開示いただくことになったのですが、その進行管理表に「本当に外に公開してもよい内容かどうかチェックする必要がある」とのことで、ひとまず平成29年度4月の開示請求の一覧のみ共有いただけました*1。

開示いただいた進行管理表はこちらです。
・H29進行管理4月([PDF(Dropboxへ遷移します)][Google Spreadsheets])
※厚労省から開示されたのはPDF。非常に読みづらかったのでAdobe Acrobatでスプレッドシート変換しました

平成29年度4月に厚生労働省へ開示請求があったのは409件*2。
うち、医療機器の製造販売承認についてのドキュメント開示請求は207件。医薬品の製造販売承認についてのドキュメント開示請求は102件あり、厚生省への開示請求の多くが医療機器・医薬品の製造販売を進めるにあたって提出している資料や承認有無やその判断根拠についてのドキュメントの請求であることがわかりました。


国交省は「情報公開の状況」をWeb公開していない。そして、行政文書の保存期間にルールがあり、過去の「開示請求の進行管理表」は削除してしまっている

国交省も厚労省と同じく「情報公開の状況」を一般公開していないとのこと。しかも、開示請求の進行管理表について、過去のものは削除してしまっているそうです。。
「不開示決定通知」の結果はこちら。
・行政文書不開示決定通知(Dropboxへ遷移します)

読んでみると、国交省の行政文書管理規則14条6項により「進行管理表」の保存期間は1年未満のため削除してしまった。とあります。
該当の14条6項は
第12条第1号の保存期間の設定においては、次に掲げる類型に該当する行政文書 (第4項、前項及び第7項の規定に該当するものを除く。)について、保存期間を1 年未満とすることができる。
一 別途、正本・原本が管理されている行政文書の写し
二 定型的・日常的な業務連絡、日程表等
三 出版物や公表物を編集した文書
四 国土交通省の所掌事務に関する事実関係の問合せへの応答
五 明白な誤り等の客観的な正確性の観点から利用に適さなくなった文書
六 意思決定の途中段階で作成したもので、当該意思決定に与える影響がないものと
して、長期間の保存を要しないと判断される文書
七 保存期間表において、保存期間を1年未満と設定することが適当なものとして、
業務単位で具体的に定められた文書
今回の「進行管理表」は上項四・六あたりに該当しそうです。

更に14条の10項には
第12条第3号の保存期間の起算日は、行政文書を行政文書ファイルにまとめた日 のうち最も早い日(以下「ファイル作成日」という。)の属する年度の翌年度の4月1 日とする。ただし、ファイル作成日から1年以内の日であって4月1日以外の日を起算 日とすることが行政文書の適切な管理に資すると文書管理者が認める場合にあっては、その日とする。
とあります。したがって、
開示請求した平成29年度の進行管理表の起算日は、属する年度の翌年度の4月1日、つまり2018年4月1日になり、14条の6項に基づけば、2018年4月1日以降であればたとえ翌日などに削除しても問題ないことになってしまいます。(保存期間1年未満という条件を満たすので)
以上、まとめると、


ということになるかと。保存期間1年未満だと、国交省の外の人からは、前年度のドキュメントを見る手段がなくなってしまうってことになり、見るのほぼ不可能じゃない!?笑*3
ただ、少し目線をプロセス全体に向けてみると、


つまり、①国民から提出された開示請求書、②開示/不開示の結果通知書、③実際に開示した行政文書、については行政文書管理規則14条6項に該当しなさそうなので、開示請求できるのでは?というアイデア*4のもと、こちらを開示請求してみることにしました。
こちらも結果が返ってき次第、まとめようと思います。

まとめと所感

(1)東京都、厚労省、国交省へ「情報公開の履歴」を開示請求した結果、
・市民が何の情報公開を求めているか?が分かる開示請求の履歴は、「開示請求の進行管理表」というドキュメントで管理されている
・東京都はそのドキュメントを個人情報をマスキングした形でWeb公開している
・厚労省はWeb公開していないが過去分も保管しており、(マスキング作業などに時間がかかるため?)開示に時間がかかる
・国交省は、年度が変わると、内部で定めた保存終了期間以降は前年度の進行管理表を削除している
ということがわかりました。

(2)厚労省の「情報公開請求の履歴」を見ていると、医薬品や医療機器の製造販売に必要なドキュメントの開示請求が多いことがわかりました。
請求元がマスキングされているので想像でしかないのですが、過去製造販売の承認を受けた医薬品・医療機器について調査する目的で開示請求されているケースが多いのでは?と思ったのと、今後人口減少・高齢化していく日本の主たる輸出産業であり、国家収入を支えるのはヘルスケア領域であるとすると、競争力強化のために医薬品・医療機器の製造販売申請業務の手間をできるだけ下げることが重要で、開示決定がなされた行政文書はもっとアクセスしやすい形で公開していくべきだと考えます。

以上。

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*1: 開示決定通知書はこちら。この通知書の前に「開示決定等の期限の特例規定の適用について(通知)(Dropboxへ遷移します)」という書類をいただきました。
開示・不開示の審査に相当の時間を要するほか、他の開示請求に関する事務と輻輳し、当該開示請求から60日以内(平成30年8月30日まで)にすべての開示決定等をすると、その他行政事務の遂行に著しい支障が生ずるおそれがある
ため、残りは2019年の7月中にもらえるとのこと。
*2: 厚生労働省配下の中央労働委員会は開示請求の窓口が異なるため、「厚生」(=医療・福祉)に関わる開示請求の一覧と捉えてもらって差し支えないです。
*3いちおう、行政文書の廃棄記録はWebページ自体は存在するけど、メンテされていないっぽい。(行政文書ファイル等の廃棄の記録(保存期間1年未満) - 国土交通省)
*4もちろん、個人情報は不開示だが、マスキングされた状態で「請求する行政文書の名称等」については開示OKなはず。

2019/03/30

東京都オープンデータアプリコンテストの作品発表会に行ってきました

先日ブログでも書いた「東京都オープンデータアプリコンテスト」の作品発表会が3/24(日)にあり、観覧してきました。

出場作品は以下。
1.スポーツイベントカレンダー(株式会社ジョルテ)
カレンダーアプリのジョルテに東京都のオープンデータからスポーツイベントを収集し、予定として登録するというもの。

2.ruprun!(犬伏さん・海老澤さん)
港区など施設情報のオープンデータを活用し、ランニングコースの提案をしてくれるアプリ。銭湯に寄りたい・何キロ走りたいとかを入力するとそれに合致したランコースを提案。

3.パパママ向けに乳幼児向け公園をレコメンドするアプリ「こうえんしょうかい」(NPO法人そとぼーよ、品川区子供未来子供支援課、立正大学)
品川区のオープンデータ(公園の施設一覧と住所)に、立正大学経済学部の学生がフィールド調査で撮影した公園写真、品川区内の子育て支援団体による説明文もつなげ、アプリで見られるようにしたもの。

4.Ariake Tennis VR(唐鎌さん)
有明コロシアムの予定図面を使って、有明コロシアムでテニスができるVRアプリをつくった。DayDream対応。都内のテニス関連施設一覧も活用。
スティックの加速度センサーを活用し、当たり判定。展示されていたので休憩時間中に遊んでみたんですが、フォアハンドは割と感覚通りに当たって面白かったです。

5.リンククロスアルク(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社)
全国の散歩コースをオープンデータを活用して作成し、アプリ上で見られるようにしている。TOKYO WALKING MAPに各市区町村がアップしているウォーキングコース([トーキョーウォーキングマップ](http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/walkmap/))を掲載。


各作品の発表後は、「今後求められるオープンデータの活用とは?〜2020年とその後を見据えて〜」と題しトークセッションがありました。
登壇者はこんなかんじ。
・野川春夫さん(順天堂大学大学院)
・及川卓也さん(元Google)
・村上文洋さん(三菱総研)
・矢野りんさん(Simeji UXデザイナー)

今日の感想としては
矢野さんが「公開されているオープンデータの課題を出すというよりはなんとかデータをこねくり回して使うという印象を受けた。もっと開発者としてデータフォーマットの課題を提起してもよいのでは?」と仰っていたのが印象的でした。

また、審査員が考えるオープンデータの好活用事例として、
・カーリル(全国の図書館で借りられている書籍、蔵書の検索)
・給食ナビ(給食献立情報の開示と、晩ごはんの献立を栄養バランスから提案)
・Coaido119
などが紹介されていました。

さいごに、今後オープンデータを公開していく自治体へ望むこととして、
・サービスがエンドユーザーに使われて、それに載せるためにはこのFMTのデータが必要だよというのを他自治体にも伝える
・都道府県に旗を振ってもらう
・自治体の中の人が、自分で使ってみる(自分たちが公開しているデータが何に役立つのか、あるいは出す上でどういう点が課題なのかが肌感で分かる)
という話が出ていました。

最後の「サービスがエンドユーザーに使われて、それに載せるためにはこのFMTのデータが必要だよというのを他自治体にも伝える」は我々市民(サービス運営者側)も意識しておくべきことだなと思っていて、

そもそも行政が保有するデータはとても有益なものだが、中の人が活用する機会はあまりない(管理しているに過ぎない)
⇒市民が「こういう形式でこんなデータがほしい」という要望を上げても、それに対応する便益を中の人はわからない
⇒一方で、あるサービスがあり、一定程度のユーザーが使っているという事実は、データの要望に対する対応をする稟議を自治体内でも上げやすい
⇒よって、サービス側もエンドユーザーへ価値を提供した上で、その価値提供のためにデータが必要、という論で要望を上げたほうがよい


と考えています。


普段あまりオープンデータ周りのイベントには参加したことがなかったので、最後のトークセッションで出た事例など勉強になったことは色々ありました。
また機会があれば参加しようと思います。

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2019/02/28

「未来型国家エストニアの挑戦」を読んだ。そして、日本におけるe-Gov予算動向について。

「未来型国家エストニアの挑戦ー電子政府がひらく世界」という本を読んだ。その個人的メモです。

エストニアでは、国民の大半が持つデジタルネームとしてのeIDをベースに各公共サービスはもちろんのこと、登記、納税、選挙投票、学校の教育情報、病院のカルテまでがインターネット上で利用可能、というのは以前読んだWIREDの記事を通じて知っていた。
今回読んだ本は、エストニアにおけるICT推進の取組みが始まった経緯から、いわゆる電子政府としてのサービスのラインナップ、今後のエストニアICT戦略の展望、スタートアップ支援まで広く説明がされており、ざっと知っていたことを改めて知識としてインプットできた感じ。

面白かったのは、下記。
・エストニアのような電子政府がアタリマエになってる国家でさえ、最初はeIDを半ば義務化することでようやく普及までたどり着けた。(フィンランドではエストニアよりも前にeIDの普及を試みたが、実用的な利益がないと判断され失敗した経験から、フィンランドのエンジニアが、エストニアでの導入時に、eIDカードの所持を義務化せよ、と助言していたそう。)
・現在も、エストニアにおいて、130万人のエストニア人口のうち30万人はインターネットを利用できていないし、16-74歳の市民の18%はインターネットを利用する方法が分からない、というデジタルデバイド層は存在するということ。ただ、政府は2020年までにインターネット非利用者の割合を5%に減らすという明確な目標をおいて、ICT教育の徹底に努めていること。
・エストニアのインターネット投票利用率も導入当初の2005-2007頃は1.9%-5.0%程度であったが、直近は30%程度まで普及が進んでいること。

日本もマイナンバー導入が始まって、これから電子政府推進のための投資が増えていくわけだけれど、
・エストニアみたく、官僚にもITベンダーと互角に語れる技術を持つ人が必要だし、縦割り組織を横断できるCIO的な存在が必要
・一度、推進すると決めたら、初年度の効果が悪くても推進しきる。もちろん推進の経緯と目的はきちんと説明が必要。(以前、外務省が「パスポート電子申請」を始めたが導入後3年で133件しか使われず、2005年に廃止した、という話が書かれていた。むっちゃ便利やん!いまあれば絶対使う。)
・バラバラといろんなIDで公共サービスをインターネット化していくのはやめる(eIDはマイナンバーに統一、とか。いまは「ねんきんネット」も「e-Tax」も別IDで開発されてるけど微妙だよなあ、、)
と思った。

なお、直近でいうと、平成31年度予算案で電子政府まわりの予算が増強されてますね。
政府情報システムの集約化等に伴う政府共通プラットフォームの整備、経常統計調査の改善等
① 政府共通プラットフォーム整備等 55.2億円 ⇒ 78.4億円
② 電子政府の総合窓口システム(e-Gov)更改 6.6億円 ⇒ 8.6億円
※参考:https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2019/seifuan31/09.pdf

データ整備関連で今後ますます投資強化されていく流れですね。今後の動向も引き続きウォッチしていきたい。



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2019/02/27

3月24日(日)、東京都オープンデータアプリコンテストの作品発表会が開催予定!

東京都オープンデータアプリコンテストは「オープンデータの取組の浸透とその利用促進を図り、官民連携による地域課題の解決を推進すること」を目的としたイベント。
その作品発表会が3月24日(日)に開催とのこと。

概要は以下。
(1)日時  平成31年3月24日(日)14時~17時

(2)会場  東京国際フォーラム ホールB5(東京都千代田区丸の内3-5-1)

(3)プログラム内容【予定】
ア 作品発表(プレゼンテーション)
選出作品の製作者による作品紹介のプレゼンテーションです。
持ち時間は、1作品当たり10分となります。
(製作者による説明7分+審査員による質疑3分)
説明資料は、応募時に提出している企画書がベースになります。
イ 表彰式
審査の結果、選出された作品の中から、それぞれ以下の賞(賞状・副賞)を贈呈します。

公式サイトはこちら。
僕も(発表を見る側として)参加予定です。

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2019/02/25

3月2日は「インターナショナル・オープンデータデイ」です

Twitterのタイムラインを追っていてたまたま知ったのですが、3月2日は「インターナショナル・オープンデータデイ」だそうです。
「オープンデータデイ」とは、
誰もが自由に使うことができる「オープンデータ」を作ったり、 使ったり、考えたりするイベントを世界中の都市で同日開催するお祭り
とのこと。

現段階で、インターナショナルサイトに公式登録されている日本国内のイベントは以下でした。

・公共交通オープンデータ最前線 in インターナショナルオープンデータデイ2019(東京都)
・International Open Data Day in Chiba 2019(千葉県松戸市)
・豊川用水通水50周年記念 川×テクノロジの祭典 カワティック東三河(愛知県豊橋市)※3/3(日)開催
・尼崎港線アーカイブダンジョン(兵庫県尼崎市)

Twitterハッシュタグは「#オープンデータデイ」。僕もこの日は所用でイベント参加できないので、タイムラインを追いかけたいと思います。

・オープンデータデイ公式サイト
日本:https://odd.okfn.jp/
インターナショナル:http://opendataday.org/

・Youtubeチャンネル(当日の様子がアップされるかも?)
https://www.youtube.com/channel/UC1otQXoutpSfUmwzPn3EQ3Q

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2019/02/24

旅館業と飲食業の事業者情報についての開示請求をした話

国や自治体がもつ各種ドキュメント・データを市民が使いやすい形で整備・公開する、という取り組みをプライベートでやっています。
先日Airbnbがプレス発表していた「日本へのご旅行を予定されているゲストの皆様へのサポートについて」を読みました。土壇場で観光庁がとった方針通知は民泊を運営する人たち、利用するユーザー、あるいはAirbnbのようなプラットフォーマーにとってビックリするものだったと推測しますが、一方で、国としても民泊の業者品質を上げていきたいと考えているし、民泊を利用するユーザも自分たちが泊まるところがきちんと許可を受け運営されている場所なのかを知りたいはずだろう、とも思いました。そして、そういえば旅館や民泊の許可届け出がされている業者ってどこに管理されているのか?を知りたくなりました。

せっかくなので、普段の生活の場面のなかで重要そう、かつ運営には特別な許認可が必要な業態について、その事業者の一覧ってどこにどんな形式で公開されているのかを調べてみました。
とりあえず、飲食店、旅館、民泊の東京都内23区について調べてみた結果がこちらです。
[旅館業・飲食業者の一覧 - Google スプレッドシート]
[民泊の事業者の一覧 - Google スプレッドシート]

まず、住宅宿泊事業者の情報は、殆どの自治体で公開されていることがわかりました。世間的な注目度が高いことも関係しているんでしょうか。
※補足ですが、住宅宿泊事業に関連した事業者には、ほかに住宅宿泊管理業、住宅宿泊仲介業というものがあり、これらはそれぞれ国土交通省地方整備局、観光庁の管轄らしい。。

それに対し、飲食店や旅館については殆どの自治体で公開されていないことがわかりました。
公開されている場合も、例えば新宿区と千代田区は旅館業の業者一覧をWebサイトで公開しているけれど、カラムの個数と名称ラインナップが違うことに気づきました。とくに、業者を一意に特定する許可番号がある自治体とそうじゃない自治体がありそう。。

いろいろ気になることはあるものの、事業者の一覧を公開していない自治体へ、事業者の一覧を開示請求してみることにしました。

どうやって請求するの?

自治体によって違うようです。中央官庁とは違い、e-Govでの申請はできませんが、東京都の各自治体共同の電子申請があります。

東京共同電子申請・届出サービス

ただし、江戸川区と千代田区は電子申請ができないみたいです。
一方、各自治体の情報公開請求についてのページを見る(「○○区 情報公開」などとググれば出てきます)と、請求書の雛形と受付方式についての案内があります。窓口・郵送での開示請求は原則可能で、電子メールでの請求書送付も一部の自治体で受け付けているようです。

請求書提出から開示までにどのようなやり取りがあるの?

実際にやってみたときの流れをまとめるとざっくりこんな感じ。
(1)担当者から、請求書に記載の連絡先へ電話がくる
(2)細かい要件のヒアリング(「どういう項目がほしいですか?」とか)
(3)開示決定OKかどうかの検討
(4)開示決定通知
(4)も自治体により違っていて、①電話で連絡、②請求書の住所に通知書が届く、のどちらかであることが多いです。(②の場合電話連絡はないことが多いので、郵便受けを見忘れていて少し焦る)
また、その際にファイルの納品形式についてのやり取りがあり、これも自治体により違ってきます。
・公開手数料の支払い形式:定額小為替の送付or自治体作成納付書による納付
・返送用封筒、切手、CD-Rケース:手数料と合わせて納付し、自治体が用意してくれるケースと、こちらで用意し郵送するケースの2種類あります

どのようなデータを開示してもらえるの?

施設名称、住所、電話番号、その施設の営業者名(≒社名)、代表者名、営業者住所、種別(旅館の場合、旅館/ホテル/簡易宿所/下宿など)、許可日、許可番号を一覧化したものを開示してもらえます。
ただ、項目名称が自治体によって違っていたり、住所項目の切り方が違っているので、読み解くにはひと手間必要そうです。
例)新宿区、中央区、世田谷区それぞれから開示された旅館業の一覧(キャプチャは開示結果から抜粋)
・新宿区
・中央区
・世田谷区

開示請求をしてみて分かったこと

・たとえば、食品営業許可の許可番号の形式は「<申請年度><自治体略称>保生食許第xx号」。<申請年度>のところは、年度だから4月1日-3月31日で決まる。平成29年5月20日なら29、平成30年1月19日も29というもの。<自治体略称>は千代田区の場合「千千」が入る。第xx号のところの表示形式は11の場合は0011号とかじゃなくて11号が正解。ただし、この開示請求を担当してくれた千代田区保健所の方が教えてくださったのですが、第xx号に0つけるかどうかは行政区の管理に任されてるらしくて、区によりマチマチとのことです。さらに、本来「<申請年度>千千保生食許第xx号」という形式で許可番号を出力できればいいのだけれど、千代田区の食品営業許可事業者を管理するシステムがあり、その仕様上、数字の部分のみ入力・管理されているそう。(他のところは自明といえば自明だけどね。。。)

・請求するFMTを指定しないと、紙で出力されてしまうこともあります。中央区へ開示請求したときに、ほしい形式を伝えなかったために、紙に印刷されたものをもらいました。データでほしい場合が殆どだと思うが、認識齟齬がないよう、そこはきちんと伝えるほうがよいと思いました。

・一方、情報公開条例により、こちらで指定した形式での開示ができない場合もあるそうです。
例えば、新宿区の場合、
情報公開条例12条1項(2):
電磁的記録 当該請求公文書の種別による固有の性質を考慮した上で、公開の実施に伴い必要となる機器の整備状況その他の実施機関の情報化の進展状況を総合的に勘案して実施機関が定める方法
を根拠として、
csv形式などは出せず、PDFでの開示なら可能と回答をもらいました。管理システムの仕様上PDFでしか出力できないのと、PDFならOKという判断の背景は、開示後の改竄を防ぐため、とのことでした。(PDFもパースできるので、そもそも自治体が公開しているものを正とする、というスタンスのもとHP公開されているほうがいいのでは...と思いました。)
※参考:新宿区情報公開条例

また、目黒区の場合は、同区情報公開条例(http://www1.g-reiki.net/meguro/reiki_honbun/g111RG00000158.html)により、紙でしか出せないとのことでした。。その結果、400枚弱の開示結果がうちに届きました。。。元々電子データで持ってるものを印刷するのは自治体の方も受け取る側も手間がかかりすぎるのでやめたほうがいいと思いました。。。

さいごに
今回一連の開示請求をした結果、
・許認可がないと運営できない事業者でも、その情報は開示されていないことが多い
・開示請求することは可能だが、そもそも開示するファイル形式がPDFだったり(目黒区に関しては紙…!!( ゚д゚))、データ項目が揃っていないことから、自治体を横断してデータ統合することが難しい
・開示結果はメールなどでもらうことができず、CD-Rケースを送るなど、かなり時間と手間がかかる
ことがわかりました。

こういったデータは自治体内で保有・管理しているものであることがわかったので、本来的にはオンライン開示されているべきであり、そのほうが市民・自治体双方にとり手間削減につながるものかと思います。
ただ、自治体の仕事はこれに限らず多岐にわたるため、市民の要望の多いものから対応しているのかもしれない、と思ったので、「そもそも自治体にはどのような情報公開請求がされているものなのか?」を調べたいと思いました。

次回は、「官庁や自治体にはどのような情報公開請求がされているのかを調べてみた結果」について書きたいと思います。

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2019/02/23

観光庁が民泊事業者をデータベース化し違法物件の排除を始めているそう。23区の民泊の一覧をまとめてみた。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190219/k10011819941000.html

NHKでニュースになっていました。
観光庁が、届け出が適切になされた民泊の物件をデータベース化して住宅宿泊仲介業者と共有することで、違法な物件の排除に取り組むとのこと。

まず、前提知識として。住宅宿泊事業者。住宅宿泊仲介業者とは、それぞれ、

・住宅宿泊事業者=民泊の宿泊場所を提供する企業や個人
・住宅宿泊仲介業者=民泊の宿泊場所を提供したい人と、泊まりたい人をマッチングするサービス運営企業(有名なのがAirBnB)
のことです。
※今回の話とは関係ないですが、住宅宿泊管理業者というのもあり、これは家主不在型の民泊(日本だとこれが多いですよね)の管理をする企業のこと。(ざっくりいうと、アパート・マンションでいうところの管理会社みたいなもん)

昨年Airbnbが発表したプレス(日本へのご旅行を予定されているゲストの皆様へのサポートについて)にもあったように、住宅宿泊仲介業者はサービス上に掲載する民泊が住宅宿泊事業者の許認可を確認することが必要なのかなと想像していたのですが、実態は、一定件数の許認可なし民泊が掲載されてしまっているということみたいですね。。

住宅宿泊事業者は、各都道府県(政令指定都市はその自治体)での許認可が必要であり、許認可を受けた事業者の一覧は各自治体のHPに開示されています。
一方で、各自治体のHPのディレクトリ構造はバラバラなので辿ることは難しく、データ自体もPDFで公開されていることが多く、民間業者がすべての自治体の掲載情報を集計し一覧化するのは現実的ではないですよね。。

今後インバウンドが引き続き盛り上がるときに、民泊の質を高めるために観光庁がデータを一元化するというのはとても良い取り組みだと思います。
ただし、このデータベースは市民に対し公開されるわけではなさそうなので、仲介業者がこのデータを活用徹底し、掲載物件の質向上に務めてほしいですね。

これだけでは役に立つかはわかりませんが、東京都23区内の住宅宿泊事業者について、各区が公開している情報を一覧化しました。
もしよかったら参考にしてください。また、目黒区と荒川区についてはオンラインに事業者の一覧が掲載されていないようでした。「ここに載ってるよー!」とかわかれば、@watambo宛にDM・メンションもらえるとうれしいです。更新します!
また、23区以外もまとめている人がいればそれも教えてほしいです。マージして、全国の一覧を作っておきたい。

民泊の事業者の一覧[Google Spreadsheetsへ遷移します]

※住宅宿泊管理業者、住宅宿泊仲介業者は国土交通省、観光庁がサイトで公開しています。こっちもリンク貼っときます。
・建設産業・不動産業:住宅宿泊管理業者登録簿 - 国土交通省
・住宅宿泊仲介業者 その他留意事項 | 民泊制度ポータルサイト「minpaku」(「2.住宅宿泊仲介業者の登録者名簿および民泊を取り扱う旅行業者」以下にリンクがあります)

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2019/02/22

第3回RESASアプリコンテストが開催されました

2月16日(土)に第3回RESASアプリコンテストの最終審査会が開催されました。
https://opendata.resas-portal.go.jp/contest3rd/index.html

とても関心があり参加したかったのですが、予定があり、今回は泣く泣く参加を見送りました。。

最優秀賞は、
「(仮)温暖化対策を計画してみよう」
t.matsuoka【大阪府大東市】
地域レベルでの地球温暖化対策の啓発や環境学習での利用を想定し、エネルギー消費量や二酸化炭素排出量に関する情報を提供するWebアプリ、とのこと。
私の地元・大東市から最優秀賞!なんだか自分ごとのようにうれしい笑

優秀賞は、
行政リソースマッチングサービス「WiseVine」
株式会社 Weldrow【東京都世田谷区】
バラバラなフォーマットでかつ点在している情報を整理整頓して、データベースに格納、RESASデータによる階級選択により実際に成果を上げている自治体がどのような事務事を実施しているのか把握できるサービスとのこと。
こちらのサービスの中身が気になる。。

後日動画もアップされるそうです。

PDFベースですが、当日の様子はこちら。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/resas/pdf/h31-02-18-app-contest3rd.pdf



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2019/02/20

「地域ICTサミット2019」開催!

総務省ではICT(情報通信技術)の活用による地域の課題解決や地域活性化のため、ICT利活用事例募集して「ICT地域活性化大賞」を決めているのですが、こちらの決勝大会が3月8日(金)に開催されるようです。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000195.html

日時:2019年3月8日(金)12時30分~16時30分(予定)
場所:東京ビッグサイト レセプションホールA(東京都江東区有明3-11-1)[Google Maps]

当日は勝大会進出11団体のプレゼンがある他、福野泰介さん((株)jig.jp取締役会長/総務省地域情報化アドバイザー)の鯖江に関する講演もあるとか。

ちなみに今回の進出団体はこちら。
■北海道石狩振興局、新篠津村、JA新しのつ、ゼロスペック、京セラCS、さくらインターネット(北海道新篠津村)
「IoTを活用した農山漁村の灯油難民防止」

■群馬県前橋市、前橋地区タクシー協議会、(一社)ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構(群馬県前橋市)
「マイナンバーカードを活用した高齢者等への移動支援」

■(一社)WheeLog(東京都町田市)
「みんなでつくるバリアフリーマップ WheeLog!」

■(一社)山中漆器コンソーシアム(石川県加賀市)
「クラウドサービスを利用した山中漆器生産性向上プロジェクト」

■岐阜県中津川市(岐阜県中津川市)
「公共交通オープンデータ“最先端田舎“への挑戦」

■京都府、京都府舞鶴市(京都府、京都府舞鶴市)
「ICT技術を活用した廃棄物処理効率化による資源循環の構築」

■大阪市立中央図書館(大阪府大阪市)
「オープンデータ化した地域資料の利活用を通じて大阪の魅力を発信」

■母子健康手帳データ化推進協議会(大阪府八尾市)
「IoT活用にてこども園における成長への切れ目のない支援事業」

■岡山県倉敷市、(一社)データクレイドル(岡山県倉敷市)
「インテリジェントICT地域実装計画 2018」

■西日本鉄道株式会社、トヨタ自動車株式会社(福岡県福岡市)
「福岡市におけるマルチモーダルモビリティサービス my route の共創」

■沖縄県糸満市、株式会社 KDDIウェブコミュニケーションズ(沖縄県糸満市)
「農作業支援通知IoT「てるちゃん」」


一般参加もできるようなので、興味ある方はぜひどうぞ
https://www1.entryform.jp/r/form.asp?c=ef084c8c6e6eb7a450ac20aff7df169c1103700529


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2019/01/20

情報公開請求をしてみた

いま、プライベートで、国や公的機関がもつ文書・データを市民が使いやすい形で整備し公開する、という取り組みをしています。この取り組みについても後日ブログにまとめますが、今日はそのきっかけになった「情報公開請求」について書こうと思います。

「情報公開請求」って?

Wikipedia*1によると、「情報公開」とは
国などの公の機関が自らの業務上の記録等を広く一般に開示することである。狭義には公文書を公に開示すること
とあります。
つまり、情報公開請求とは、「国や自治体といった公的機関に対して、業務上作成した文書やデータの開示を求めること」を指します。日本でも2001年に「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」(通称「情報公開法」)が施行され、国民の権利として公開請求権を定めています。

情報公開請求をしてみようと思ったきっかけ

平日勤務している会社の業務で、派遣業の免許を持つ企業の一覧を現時点のものと過去時点のものでそれぞれ作成する必要があり、色々調べてみると、厚生労働省が運営している「人材サービス総合サイト」というサイトにたどり着きました。


このサイトを使えば、少なくとも現時点で「労働者派遣事業」「特定派遣事業」の許可届出がされている企業を検索できそう、住所や電話番号もわかりそうだと思い、触ってみたのですが、全件データを一括ダウンロードする機能がないので、このサイトの情報から派遣業の免許を持つ企業の一覧をつくるためには、スクレイピングによりデータを取得する必要があることに気づきました。
労働者派遣事業の企業は全部で3万件超。全件取得するとなると、それなりのアクセス数になる。。ひょっとしたら、運営元の厚生省の担当者に相談したらデータもらえるのでは?と着想し、厚生省へ情報公開請求をしてみようと思いつきました。

e-Gov

中央官庁の情報公開請求は、所定の書類を記入し窓口で行う方法と、オンライン申請する方法があります。
オンライン申請は「e-Gov(イーガブ)」というサイトがあり、電子申請による情報公開請求が可能です。


情報公開請求

上図の赤枠のところから辿れるページから、厚生省の行政文書の開示請求の申請ページを探して、こんな請求をしてみました*2。

請求したのは、
厚生労働省職業安定局が運営する「人材サービス総合サイト」に掲載・表示されている労働者派遣事業、職業紹介事業の許可・届出事業所の「事業者詳細」の全情報を電子データで開示請求します。※「電子データ」のファイル形式は「csv」を希望します。
という内容。

数日たってから、厚生省の担当課である職業安定局受給調査事業課からお電話がきました。
「どういうものを請求されたのかわからないので詳しく聞きたい」とのことだったので、改めて経緯なども含めてご説明したところ、
・人材サービス総合サイトはベンダーに運営を委託している
・毎月、新規追加された事業者、届出内容の変更があった事業者、派遣業をやめる事業者の一覧をベンダーへ送付しているが、送付後その文書(データ)は削除している
・厚生省では全情報の電子データ(=ソースデータ(csv等による)のすべて)を取得しておらず保有もしていない
・したがって、請求した文書は「不開示」
という回答をもらいました。

え、、、業務を委託しているのであれば、委託先で管理しているデータは行政文書になりうるし、そもそも管理責任があるのでは?と思ったのですが、結局以下のような不開示結果通知がきました。


不開示とした理由は事務処理上取得した事実はなく、実際に保有していないためとのこと。

したがって結論は、現時点の派遣会社の一覧は人材サービス総合サイトから(スクレイピングなりで)収集するしかない、、、と。
後日顧問をしてもらっている行政書士さんにこの話をしてみたところ、
「情報公開法第2条第2項には
この法律において「行政文書」とは、行政機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書、図画及び電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。以下同じ。)であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、当該行政機関が保有しているものをいう。
とあり、「保有」に関しては公文書の現状を前提とするものなので、「その情報を抽出して開示する責任は行政側にはない」ということになる」とのこと。
要するに「人材サービス総合サイト」で検索したら載ってるんやから、それ見てちょ、ということか。。

今後

ただ、
(1)過去時点で派遣業の許可を持っていた事業者の一覧はオンライン公開されていないが、データ開示してもらうことはできるのか?
(2)オンラインに公開されていない、国や自治体への届出が必要な事業の場合はデータを開示してもらえるのか?
という疑問が新たにわいてきました。
(2)について調べてみると、食品営業許可や旅館業の許可は地方自治体が出しているが、その自治体の許可のもと出店している飲食店や旅館の事業者情報って公開されていないことがわかったので、これについてデータ開示の請求してみようと思い立ちました。

というわけで、次回は自治体に飲食店や旅館業の一覧を開示請求した話について書きます。

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*1: 情報公開[Wikipedia]
*2: 余談だが、e-Govの電子申請はWindowsでしか実施できない。Macユーザーにはツライ